学輪IIDA ~地域と大学をむすぶ新しいカタチ~

法政大学の高柳です。

飯田は、恒例の人形劇フェスタとりんごん、そしてフィールドスタディで盛り上がっていることと思います。

いつもはメーリングリストへの投稿ですが、今回初めてこの「学輪IIDA」のウェブサイトから送ってみます。

うまく送れるか、ちょっと心配です。

さきにご案内したNHK番組「地蔵になった男」の上映会が、25人ほどの参加を得て、無事終了しました。

今回、この映像を初めて視聴して、飯田に大学をつくろうという理想に自分の後半生を捧げた宮澤芳重さんの

考えや生き方を、あらためて貴重な財産だと感じましたし、この「学輪IIDA」の中でも一度は振り返られて

しかるべき史実であろうと思います。

彼が、郷立総合飯田大学をつくるための準備段階として実践したのが、飯田高校への天体望遠鏡購入資金の

提供と市立飯田図書館への本の寄贈です。

このうち、書籍のほうは現在、「宮沢文庫」として市立図書館にありますが、天体望遠鏡のほうはその現在の

姿を見る機会が少ないかと思いますので、本日のレジュメからその部分を添付いたします。

宮澤芳重:天体望遠鏡

画像にありますように、彼の資金提供が呼び水となって購入されたこの天体望遠鏡は、今では郷里の松川東

小学校のエントランスホールに展示されています。

「宮沢芳重さんの思いを永久に」と題された学校と教育委員会による説明文を、ぜひご一読いただければ

幸いです。

この松川東小学校の校庭脇の小高い丘に、例の「芳重地蔵」が建っていて、学校や子どもたちを見下ろして

いる形になります。

————————————————————————————————————————

東京で最低限の生活をして貯めたお金で、飯田市立図書館や飯田高校に本や天体望遠鏡

購入資金を寄贈したり、飯田に郷立大学を建てようと奔走した方に、松川町(旧、生田村)

出身の宮澤芳重氏がいるのはご存じかと思います。

彼の他界後、伝記や追悼文集・年表が刊行されましたが、NHKでもドキュメンタリー

番組「地蔵になった男」(1973年)を放映しました。
この作品を観る機会を、以下のように設けました。

日時:8月4日(土) 午後2時~3時30分(開場は午後1時30分)
場所:東京都 杉並区立西荻図書館 2階ホール

学輪IIDAを推進するうえでも、かつて存在した先行の取り組みを振り返ることには、

それなりの意義があるかと思います。
よろしかったらお出でください。
会場の西荻図書館のほうで作ったチラシを添付します。

なお、この作品は、NHKアーカイブスでは次のように解説されています。
http://nhk.jp/chronicle/?B10001200997301050130008