学輪IIDA ~地域と大学をむすぶ新しいカタチ~

法政大学の高柳です。

以前にも何度か書いた、宮澤芳重(1898~1970年)に関する話題です。

宮澤芳重は、自らが貧しくて学べなかった経験をバネに、高等教育機関のなかった飯田に「郷立大学」をつくろうと運動し、志半ばで他界しましたが、彼を顕彰するイベントが、没後45周年にあたる今年度も地元で実施されます。

これは昨年度、宮澤芳重の出身地である松川町と飯田市で行なわれたイベントの記録が、長野県の地域発 元気づくり支援金の助成を得て本になるのを機に、残された画像類をスライドにしたDVD 『いま、宮澤芳重』も新たに制作し、今回上映するものです。

奇特の士に対する単なる回顧に終わらせず、彼の遺志をどう受け止めていくべきかを考えるために、11月15日(日)に松川町で行なわれるイベントでは、若い世代の皆さんによる発表も予定されています。法政大学で2年前、宮澤芳重を描いたNHK番組『地蔵になった男』(1973年)の上映会とシンポジウムを行なった際に参加した学生(現、社会人)も出席して、感想を述べることになっています。

宮澤芳重とその賛同者たちの営みは、「学輪IIDA」の一つの前史として貴重な財産だと思います。

ご参加ないしはご関心のほどを、どうぞよろしくお願いいたします。

 

添付pdf: 2015年度 宮澤芳重没後45周年記念事業チラシ(松川町、飯田市)

 

◎『いま、宮澤芳重』ご案内(予定)
 1.日時 2015年11月15日(日) 午後1時30分~
 2.場所 松川町町民体育館
 3.式次第
1.  開会のことば
2.  松川町教育委員会 教育長あいさつ
3.  実行委員長あいさつ
4.  没後45周年記念冊子 報告・説明
5.  没後45周年記念DVD 『いま、宮澤芳重』上映
6.  発表(松川中学校生徒、飯田高校天文班、法政大学国際文化学部卒業生)
7.  参加者同士の話し合い・発表
8.  閉会の言葉
9. NHK番組『地蔵になった男』上映 (※希望者のみ参加)