法政大学の高柳です。
4年前、メガソーラーの歌で歌会始に入選した飯田市在住の小林勝人さんが昨年、歌集『伊那の谷びと』を上梓しました。
飯田日中友好協会や満蒙開拓平和記念館に関わってきたご本人の経歴を反映して、満州移民や中国帰国者などを詠んだ歌が全編を貫いています。
ほかに、伊那谷全域への関心を育むことになった中電勤務時代の保守点検業務や、家庭での養蚕・製糸の歴史、そして過疎化や学校の統廃合が進む現状への懸念など、伊那谷にとって貴重な近代史の経験が多数散りばめられています。私の所属は国際文化学部ですが、この歌集はまさに「国際」と「文化」の接点に位置するとも言えましょう。
ここに詠まれた個人の体験を、伊那谷全体の記憶として共有化し、次世代に伝えることができないかと思い、以下のイベントを企画しました。小林勝人さんに20年前からお世話になっている私が、聞き手役を務めます。
・テーマ:わかち合う歌集『伊那の谷びと』の経験~満蒙開拓、中国帰国者、そして…
・日時:3月19日(土) 14:00~
・会場:阿智村の満蒙開拓平和記念館(0265-43-5580へ事前にお申し込みください)
・参加費:入館料として 一般500円
*詳しくは、添付したチラシをご覧ください。 ★2016.3.19 小林勝人『伊那の谷びと』イベント チラシ
*50人ほどの参加を得て、無事終了しました。
本年7月9日(土)に、同様のイベントを法政大学でも開く方向で、いま調整中です。