令和4度学輪IIDA共通カリキュラム「地域経済」フィールドスタディ(FS)を実施いたしました。
本年度は、大月短期大学槇平龍宏先生を中心に、飯田の様々な事例を通して「外から稼ぐ産業」と「稼いだお金を内で回す産業」の双方の在り方を観ながら、地域づくり・地域活性化に寄与する地域経済の在り方を考えるカリキュラムを組み立てていただきました。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から全編オンラインでの実施となりましたが、大阪商業大学、大月短期大学、京都外国語大学、大正大学、和歌山大学から52名の大学生と、飯田風越高校、飯田OIDE長姫高校、下伊那農業高校、飯田女子高校から9名の高校生が参加し、全国の大学生と地元高校生、飯田で展開されている事例を通じてともに学ぶ機会となりました。
大学生と高校生は、グループごとに異なる調査対象者の方からヒアリングし、各大学の先生方の伴走型指導の下にその内容をまとめたグループ毎の発表を通じて、学びを深め合いました。
主な講義内容
【高校生向け事前学習会(7月22日)@ムトスぷらざ】
・地域経済振興の基本的な考え方を学ぼう!(大月短期大学槇平先生)
【事前学習】
・佐藤飯田市長による講義(8/16オンライン実施)
・地域経済の基礎構造と飯田市経済の特徴(大月短期大学槇平先生オンデマンド動画)
・地域コミュニティの実態と経済循環~ソーシャルキャピタルと経済~(日本福祉大学宮國先生オンデマンド動画)
・地域資源の保全、利活用と着地型観光(和歌山大学大浦先生オンデマンド動画)
【全体講義】
・【着地型観光】多様な主体の協働による飯田の地域経済~南信州観光公社の取組~
・【先端産業】新産業創出へ向けた中小企業支援~南信州・飯田産業センター・ネスクイイダの取組~
・【伝統産業】伝統産業の革新~市田柿に関する取組~
【コース別調査】
Aコース:コミュニティビジネス
・課題解決型コミュニティ・ビジネス~鵞流峡環境美化の取組~
・地域で発電された電力の活用~エネルギーの地産地消の取組~
Bコース:中心市街地
・第三セクターのまちづくり総合支援会社~飯田まちづくりカンパニーの取組~
・中心市街地の活性化~りんご並木活性化の取組~
Cコース:地域コミュニティ
・地域コミュニティが主体となった福祉の取組
・地元食材を使った弁当配食サービスの取組
・空き家を活用した移住対策の取組
オンラインでの講義~調査の様子